NPO法人の設立にかかる期間はどのくらい？資本金は必要？

営利を目的としない、社会的意義のある活動をするために設立する法人にNPO法人というものがあります。

今回はNPO法人設立時にかかる期間と資本金について解説していきたいと思います。

設立にかかる期間

NPO法人を設立するには、3〜6か月の期間を要します。

株式会社は申請をすればすぐに法人化できますが、NPO法人は数ヶ月単位の時間が必要です。

主な流れは以下のとおりです。

1. 設立総会を開く
2. NPO法人設立認証申請書類の作成
3. 所轄庁への認証申請
4. 認証後の登記手続き

設立総会を開く

NPO法人設立にあたって、まず行うべきものが設立総会です。

正会員が集まり、法人の基本方針やルールを確認・決定する場です。

定款の承認や役員の選任、事業計画の確認などが行われます。

NPO法人設立認証申請書類の作成

設立総会で決まった内容をもとに、所轄庁へ提出する申請書類を準備します。

提出前には形式上の不備がないかをしっかり確認をしましょう。

所轄庁への認証申請

法人の活動予定地を管轄する都道府県または行政指定都市などの所轄庁へ認証申請をします。

審査期間中に、一般の閲覧期間が設けられ縦覧されます。

審査が行われ、2か月ほどで認証・不認証の決定が行われます。

認証後の登記手続き

認証通知書が届いたら、２週間以内に法務局で法人設立登記を行います。

登記が完了したら、登記に関する書類を所轄庁に提出します。

期限を過ぎると、認証が取り消しされてしまうこのともありますので注意が必要です。

設立に資本金は必要？

NPO法人の設立には、資本金は必要ありません。

株式会社などの営利法人では、設立時に出資金（資本金）を払い込む必要がありますが、NPO法人は利益を目的としない団体であるため、出資という概念が存在しません。

ただし、お金が一切かからないというわけではありません。

設立後、団体を運営していくためには、事務所の賃貸料や備品購入、通信費などの費用がかかります。

これらの資金は、会費や寄付金、助成金などでまかなうのが一般的です。

まとめ

今回はNPO法人設立時にかかる期間と資本金について紹介していきました。

NPO法人の設立には、一定の手続き期間が必要で十分な準備と計画が必要です。

忙しくて時間が取れないというかたは税理士への相談を考えてみてください。